ニュージーランドでの生活

クライストチャーチ(南極に行く船が最後に給油する地、ニュージーランド)に永住。 日常を書く

捕物


ある日 Kiwi Houseの内部に侵入した者が Kiwi Houseのヘルパーのバッグを盗んだ。 ヘルパー自身の損害もあったが・・・ そこには Kiwi House内部侵入可能の鍵が全部あり 私としては その鍵を取り返すのに必死!

これを 放っておいては 犯人はいつでも Kiwi House全室に出入り自由になってしまう・・・。

しかし! 警察は バッグの盗難届けを出して はい お終い・・・ それ以上は関知してくれない・・・。 そんな〜〜! と 私としては 泣きそう・・・。

で 考えた・・・ 取った奴の出所に検討を付け・・・ 怒り狂った Kiwi Houseの長期滞在男野郎達が角材を持って・・ 私に同行・・・ しかし そう簡単に見つかる訳もなく・・・。

そうこうしていたら そのバッグの中にあった 盗まれた持ち主の携帯からKiwi Houseに電話がはいる・・。 もちろん! それは 犯人から! お〜! まい! ごっと〜〜!

で 犯人は このバッグを$700で取引すると言って来た。 

私がバッグの持ち主に化け 犯人と交渉。 最初から私は バッグはもちろん “鍵”の取り戻しが 最目的。 しかし それを犯人にばれると厄介になる。 そして その他には それ程高価な物は入ってないとの事(持ち主によれば・・) 

でも! 私にとっては かけがえのない価値がある・・・ と犯人に思わせない限りこの交渉はうまく行かない・・・。 とっさに 私は 小さな日記帳がそのバッグにはいっていた事を思い出し・・・ 躍起になって 犯人にその日記帳の無事を確認する。 

即座に 犯人は私の意を飲み込んで 日記帳は無事である事を強調。 そして 犯人にとっても 我々から金をせしめる可能性大であるのも 同時に確認できたらしい・・・。

そして 犯人は 即 金を持って来い 的 支持を出してくる。 こっちにしては 取引は絶対 警察と共にやらなければならない・・・ なので まずは時間を稼ぐ作業が必要だ・・・ とっさに嘘がでる。 

「お金は私は持ってない お父さんから貰わないと・・・ でも お父さんは午後5時にならないと 仕事があって つかまらないし・・・現金をゲットできるのは 今は難しい・・ でも! どうにか お父さんに頼んでみる!」 と 私は そのバッグを盗まれた女の子のフリをする。

ニュージーランド人は キャッシュ社会ではないので 金持ちでも 現金は $20ぐらいしか持ち歩かない お金を下ろすには ATMしか方法はない・・・ 
で ATMでおろせる一回の最高金額が $700なのだ・・・ 犯人は それを見込んで $700と言って来たのだろう・・・。 バッグ自体の価値は ほとんどないので・・・ 犯人はどうにかして金をせしめる事を考えた・・・ しかし私が日記の価値を高く評価したので 犯人はシメシメ・・・。

さて すぐ様 私は又 警察に出向く。 さっき盗難届けを出した 警察官にその旨を説明した。 が 彼女(女警察官)は 取引をして犯人が出てきたら どうにかなるけど・・・ そんなのホントに起こるかどうか わからないのに・・・ 関知しない と言うではないか!

も〜〜 私は ドタマに来て・・・「は〜〜! あんた! あたしの言う事を信じないの〜〜! 私の言う事 遊びで 作り話でもしてるというの〜〜!?!」 と いきりたったが・・ 言葉を濁すしかしない 女警察官・・・。

も〜〜〜! 私は この警察は なんと! 怠慢! 犯人を捕まえる 物凄いいいチャンスなのに なんで見す見す こんないチャンスを逃すのか?! と 苛立ちと 怒りとで わめきたくなった・・・ が 警察本署で そこまですると 自分が犯人になりかねないので・・・ 荒い鼻息と 肩で息するぐらいしか できない状態で外に出た・・・。

で 警察の前に停めた私の車に乗り込もうと・・ したら・・・ さっきの女警察官と 別の背の高い警察官が 私を追っかけてくるではないか・・・! 警察官が追っかけると 逃げ腰になるあたし・・ 前科はないのに・・・ しかし スピード違反が 凄く多いあたし・・・だから・・・ やっぱ 警察官が 追いかけると 逃げたくなる あたし・・・。

で その他の警察官が 「取りあえず 署に戻ってください」 と 言う・・・。 「ん?」 と なんだか 訳がわからない状態で 戻る・・・。

今度は 別室(私服警察官達がわんさかいる場所)に連れて行かれて 「ここで待て」 と言う。

で 結構待ったら・・・ 今度は ニコヤカに親切そうに 笑った警官が・・・
「そのあんたの携帯に電話(つまり今犯人が持っている携帯)して 取引の時と場所を訊け」 と言う。
つまり・・・ 警察が その犯人との取引に介入するらしき態度を決めたらしい。 この件に 少なくとも 10人以上の警察官が関与しだした。 かなり大人数が 固まって 話をしているし・・・ 他にも別の警察官がその大人数のかたまりに 介入したり どっか行ったり。

みんながバタバタする光景を見ながら・・・ お〜〜 これから どうなるんだろう・・・? と 私の心臓も ドッキドッキとしてくる・・・。 

さっき Kiwi Houseで犯人としゃべった時は 全然ドキドキしなかったけど・・・ なんかテレビドラマの警察もん的な中に入ると も〜〜 すべてが 非日常で・・・ アワアワだ〜〜・・。

取りあえず あんたの携帯電話(私の本当の携帯)から 犯人に電話をして 時と場所を訊けと 言うので 訊いた。 

そして ついでに 私は「あの日記は戻してくれるんだよね」 と 私の都合で又 犯人に確認した。 犯人は 必ず返すと言った。(犯人引き付けは成功!) しかし 犯人が 「Policeとか呼んでStupidなマネはするなよ!」 と言った時は 胸が ドキン! と鳴った・・・。(私は嘘発見器にくくりつけられたら 明確な結果が出るだろうな〜〜・・・)

で 又 その警察官の固まりが どたばた動きだした・・・。 で その住所は 住所ではないと 言う・・・ Middle Of NoWere は〜〜? わからん・・ ちゃんとした 住所らしく聞えたけどな〜・・・。 ま〜 いい・・・。

で 今度は 背のすらっとした マオリ人のモデルみたいなきれいな 制服女警察官がやって来た。 で 彼女はみんなに色々指示されている・・。 で すぐその後彼女が居なくなったと思ったら すぐ現れて 今度は変身!

ゴムぞうり 髪はヒッツメ 服装はジャ〜ジ〜 さっきは制服姿で毅然としてたけど・・ 今は ちょっと猫背で化粧っけもなく・・ 両手は よれよれジャンパーに突っ込まれ・・ よたっているではないか・・・。

まるで麻薬でもやってるなりである・・・。 ダウンタウンの落ちこぼれ連中の吹き溜まりにいる一人って 様だ・・・。

一人の部長クラス的 男が 「お前そのゴムぞうりで 走れるか〜・・?」 と 言うと 猫背女警察官は・・「楽勝!」 ってな具合に ニマリとその部長男にウインク。

で 私は 一人の警察官に急き立てられて いざ! 出陣! 私の車に そのいかれた姉ちゃん(女警察官)が 入り込んだ。 で 茶封筒を私に見せて 「これが 現生」といい ウインクする。 私が ホントにお金が入ってるの〜? って訊いたら・・・ 「ホントよ! 触ってごらん!」 って言うから 触ったら ま〜 なんか入ってるは 入ってる・・ 中を見たら 普通の白い紙が お札のサイズに切ってあるだけだった・・。

私が「大丈夫かな〜〜?」 って言ったら イカレ姉ちゃん(女警察官)は 「大丈夫! 大勢の警察官が うじゃじゅや 我々を取り囲んでいるから・・・ って 言う・・。 

う〜〜ん なんだかな〜〜・・ そんな事で 安心できるほど 肝っ玉のでかい あたしではない・・・。

現地に付く・・・ 現地は物凄いデカイ公園だった。 公園は向こうが見えないくらい 果てまで広がっていて サッカーをしている人も向こう側に沢山いる・・・ 犬を散歩させている人もいる・・・ いかれ姉ちゃん(女警察官)は 常にトランシーバーで仲間達と連絡を取り合っている。

「お前のサングラスは 豪華すぎるから 警察と見破られそうだ・・ はずせ!」 と言う指令が トランシーバーから来る・・・ イカレねえちゃんは 「そうか〜・・・?」と不満そうだったけど・・・ はずした・・・。

で トランシーバーからは その場(公園の前の道に車を駐車したまま 待機と言う指令が出た) が! その時 犯人が知っている 私の携帯番号 つまり 私の携帯が けたたましくなった! 

またもや ドッキン! と心臓が 飛び出そうになりつつ・・ 携帯に出る。 どこにいる?! と言うので 公園の前の道路にいる と言うと 車から 出て 公園の中にはいれ! と 言う・・・。 そして すぐさま 携帯は切るな! そのままだ〜! と 言う・・・。

しかし 私は だからと言って いかれ姉ちゃんは どうする? お金はどうする・・? と なにをどうしていいのか わからない・・・ モタモタしてると・・・犯人が 「早くしろ! もしかして ポリ公とか吊るんでねえだろうな〜・・」 と 言うから 「してない! してない!」 と否定しつつ あわてて 車から 降りて 公園に入る・・・すると・・・ 後を向けと 携帯で言ってるので 後を向くと 200メートル以上も向こうから 一人の マオリ人っぽい 細い男が 近づいて来る。 

も〜〜 私の心臓は 口から出そうになりつつ・・・ 口の中はカラカラ・・ やっとの事で 話をする・・・。 もう そこは 私一人と 犯人だけの世界に入ってしまった・・・ 他の大人数の警察はどこに行ってしまったんだろう・・! イカレ姉ちゃん(女警察官)もいない・・・ は〜〜!! も〜〜 ダメだ〜〜・・・ 一人ぽっちでは何も出来ない・・・。

でも 犯人は 「こっちに向かって歩け!」 と叫び続ける・・・ 足が思うように動かない・・・ 歩くと言うより オロオロとしてるだけ・・・ 犯人はイラついて 急ぎ足で近づいて来る・・・。

逃げたい一心だけど・・・ 逃げても 犯人に捕まる・・・ それにKiwi Houseにどの部屋にも自由に出入りできる鍵だけは取り戻さねば・・・! と言うのも脳裏をかすめた・・・。

犯人が近づいて バッグを見せた・・・中に全部入っているだろう・・? と言って 中身を私に見せようとする・・・ と! その時! お前はだれだ! と 彼が 私の後ろから歩いて来た イカレ姉ちゃんに言う 姉ちゃんは 「Mates」(ダチ)といいつつ 私と彼女を指で交互に指差した・・・ 犯人もイカレ姉ちゃんも 同類項的なのを見てとった犯人は・・ “ま〜 よかろう・・・” と 言う・・・。

で イカレ姉ちゃんは すかさず「あっちに行ってて欲しいなら あっちに行ってるけど・・・」 と言うと 犯人は イカレ姉ちゃんを気に入ったのか・・・「いや 別に居ていいよ」と アッサリ言うではないか・・・ ついでに イカレ姉ちゃん 「あたし あっちで離れてるから・・」 といいつつ 犯人の後ろ側に周る・・・ 私はその時 そのイカレ姉ちゃんの 犯人の後ろ側に回る意味を全然理解してなかったけど・・・ 後で 理解する事になる・・・。

私がバッグの中のKiwi Houseの鍵全部を見届けて・・・ 我手中に納め・・安心して・・ その後 日記帳が欲しいだろ〜? と犯人が 訊いてくる・・・ 私は “お〜 そうそう! それだ 日記帳だ〜!” と 犯人に言うと 犯人 「金と引き換えだ!」 と 言う。

金を早く出せと せっつくので 仕方なく 「金は姉ちゃんが持ってる」と 彼女を指差すと・・・ 犯人は姉ちゃんの方に歩きだす・・・ 姉ちゃん茶封筒を渡す・・寸でで 犯人の胸ぐらを掴もうとすると 突然犯人が逃げ出した・・・ と その時 私服の二人組み警官も 私のすぐ後ろにいたのだ!(つまり 他の私服警官が 私の後ろから来るから 彼女と他の警官達で 犯人を挟み撃ちする作戦だったのだ・・・)
 

突然 猛スピードで 犯人のすぐ後 姉ちゃん そして そのすぐ後に二人の私服警官(男)が走り出す・・・。
あっけになって 見ている あたし・・・。

私のすぐ 近くに居た ばあちゃんが・・・ その様子を見て・・ 私に「あなた大丈夫? 怪我はない・・?」 とやさしく訊いてくれた・・が 私は 犯人が捕まらなかったらどうなるのかな〜〜? と またまた 心配しながら 上の空で ばあちゃんの声を聞いていた。

しばらくして 別の制服姿の女警官が 「Noriko 捕まえたわよ〜〜! お見事だったわよ〜〜! 勇敢だったわよ〜〜 あなたよくやったわよ〜〜!」と 興奮気味に 私に抱きついて来た。

捕り物帳は終わったようだ・・・。 私は嬉しいより 何より なんか ヘナヘナ・・・ とその場に座り込むしかなかった・・・。

バッグも Kiwi Houseの鍵すべても 全部無事〜〜〜! すべて まる〜〜! だったけど・・・ 疲れた・・ もう あんなの 嫌だ〜〜・・・。
  1. 2010/04/26(月) 09:17:20|
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